【学習漫画】ネルソン・マンデラ
タイトル ネルソン・マンデラ
出版社 小学館
発行年月日 2019.9.13(電子書籍版発行)
読了日 2020.12.23
もう一度読みたい度:★★★★☆
手元に置いておきたい度:★★★★★
人にすすめたい度:★★★★★
読んだきっかけ
去年南アフリカに行ってからネルソン・マンデラに非常に興味を持っていたので
内容
ネルソンマンデラの生涯を描いた漫画。
要所が押さえられていて読みやすい。
感想
この偉大な人物のことをもっと知りたいと思って読んだ。
(白人、黒人、という言葉を使って感想を書くことをご了承ください。)
非暴力、人に寄り添う考え方が本当に素晴らしくて、この人柄があってこそ、南アフリカのアパルトヘイト撤廃につながったと思う。
しかしながら南アフリカでは、まだまだ格差がなくなっているとは言えない状況でもある(もちろん南ア以外の世界中いろいろなところでも)。
例えば、政府が住宅の戸数を管理していないエリアが南アにはあって、ほったて小屋のような家が密集している地域がある。そこで家事が起きるとあっという間に燃え広がりたくさんの死者が出てしまう。
黒人の権利はネルソンマンデラの活動のおかげで認められるようになってきたけれど、白人、黒人の他にカラード(白人と黒人のミックス)と呼ばれる人たちもいて、彼らはブラックでもホワイトでもないが故、いつも取り残されてしまうという問題もある。
ただ、この漫画を読んで気付いたことは、白人側も、やり過ぎた、ひどいことをした、という自覚は少なからずあったのだろうということ。
だからこそ、その報復を恐れ、事態はどんどん悪化してしまったのだろうなと思う。
どうか全ての人が、見た目、国籍など関係なく一人の人間として対等に接する世の中が一刻も早く訪れますように。